転がってるサッカーボール、顔で受け止めたことある?


驚異的な運動神経と勘の悪さで数々のボールを顔面で受け止めてきた私。

―――小学生、ドッヂボール―――
休み時間。
コート内で逃げ惑い隅に固まる女子を見て、ここにいたら狙われると感じた私。
女子の群れから飛び出した瞬間、男子めがけて投げられた本気のボールに自ら当たりに行く形で突進し、自爆。クラスメイトの「あいつどっから現れたんや」「何しに出てきたんや」の視線を一斉に浴び保健室へ。


―――中学生、野球ボール――――
放課後。
友達とグラウンドにある大きな椅子でお喋りしていたところ野球部のボールが飛んでくる。
緩やかな放物線を描いて飛んでくる。緩やかに。落ちてくる。ここにおちt
気づいた時にはすでに顎から流血していた。友人「なんで避けないの!?なんで見てたの!?!?」


―――高校生、バスケットボール――――
体育の授業。ボールに対する恐怖心極まれり。
パスが回ってくるとパニックになり、両手でボールを持ったまま走るという奇行に出る。
真剣そのものだったが、体育教師には私がふざけているように見えた模様。
普通に怒られる。
しょんぼりしてゲームに復帰した直後、自らのドリブルで跳ね上がってきたボールにアッパーをくらう。


といった具合にまーどんくさいのなんの。
中学時代の体力測定のハンドボール投げなんて、10メートル以上から測定判断されるところ、私の投げたボールは10メートルに満たなかったため測定不可能という記録を叩き出した。

この他にも運動音痴と反射神経の悪さが祟って職場の階段から転げ落ちたり、ケーキ屋のバイトで足を縫う怪我をしたり、ダンスの授業で笑いものにされたり酷い人生だった。

人間、運動はできたほうがいい。

さて、前置きが非常に長くなったが今回お話したいのは私が小学生の頃の話。
タイトルの通りだ。
昼休み、男の子が蹴ったサッカーボールが地面を猛スピードで転がり私の顔面に直撃した。
私は何も地面に寝ころんでいたのではない。
あの状況を説明すると、私は浮いていた、というのが的確かもしれない。


私は友達と鉄棒をしていたのだ。友達と横並びで「こうもり」をしていた。
こうもりとは鉄棒に両ひざをかけ、コウモリのように逆さにぶら下がるという技だ。(技というのもおこがましいが)

画像はコウモリではないが、要するにこんな状態。正しいコウモリが知りたい方は「鉄棒 コウモリ」で検索を。

小学生低学年、現役で女児をやらせてもらっていた私は友達のななちゃんと昼休みに特に何を話すわけでもなくコウモリをするのが日課だった。子供というのは不思議なもので、昼休みにただ逆さになりに行くという行為に何の違和感も抱かなかった。むしろななちゃんと逆さにぶら下がりに行くことは昼休みにやらなければならないことだったし義務でもあった。私たちが遊んでいた鉄棒は低いもので、コウモリになると地面が頭につくかつかないかだった。無言で。真顔で。頭に血を登らせながらゆっくり時間が過ぎていく。

そして蹴られたばかりのサッカーボールが勢いよく私の視界に現れる。

コウモリ中の私に逃げ場はない。
慌てて起き上がろうとすると、顔面でボールをはじき返すことになるし極限まで後ろにエビぞりしてボールをすり抜けさせるなんて大道芸はできない。

あの頃の私に手でボールから顔を守るという発想はなかった。
なんせコウモリ中だ。コウモリは自由に手を使ってはいけない。(という謎ルールがあった)

そこで結局どうしたか。





なにもしなかったのだ。

バチーーン。
と音がしてボールは少し跳ね返った。

痛かった。

ななちゃんはやっぱり無言だった。
私も無言だった。


子供というのは不思議なもので、その後も私とななちゃんは何にも話さず昼休みは終わった。
サッカーボールを蹴った少年が私の衝撃的なシーンを見ていたかは分からない。
その少年も無言で近づいてきて、ボールを手に取ると無言で去っていった。


私はきっとボールが顔面に当たる星の元に生まれてきたのだ。



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コメント

  1. いでかみ より:

    ちなみに補足すると、美人なのに男子をヒかせるタイプの走り方をする10人に1人の逸材だったよね?

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