格闘する者に〇(まる)

あらすじ

漫画大好きマイペースな就活生、可南子。
漫画に携わる仕事をしたいと出版社を志願するも、乗り気でない就活はなかなか進まず内定はゼロ。

そんな彼女の周りを囲むのは
推定65~70歳の書道家で、恋人の西園寺
同じくだらだら就活中の友人、二木君と砂子
冷たい義母、自由な弟、政治家の父―――。

可南子は無事に内定を勝ち取ることができるのか!?
就職活動の厳しさや、家族の形、それぞれの成長を緩やかでリアルに描いた三浦しをんの小説デビュー作。


初版発行 平成17年3月1日
新潮社

ネタバレなし感想

デビュー作だとよ…
就活通して色んなもの見えすぎ説…
すげぇよ…
これ書いたの24歳なんだってよ…
私24の時って…
なんか落ち込んできた…

って謎に凹んでしまうくらい完成された一冊でした。
家族と本音をぶつける可南子
恋人に癒してもらう可南子
友人と喜怒哀楽を共にする可南子
面接官に圧をかけられる可南子
それぞれの相手に対する感情の書き分けが丁寧で、(全て可南子目線ってのもあるけど)とても感情移入できました。

家族設定も複雑なはずなのに分かりやすく読みやすいのはデビュー作から変わらないんですね。

就職活動を通して描かれる生き方、家族、友達、恋人との繋がり。
大切なものを考えさせられるのんびりあったかい話でした。

ネタバレあり感想



★★★☆☆

65歳以上のおじいちゃんが恋人っていう設定はびっくりしたけど、読んでいるうちに西園寺さんのぬくもりが伝わってきて、最後西園寺さんが中国に旅立ってしまったシーンは思わずウルっとしちゃいました( ;∀;)

だって西園寺さんは
可南子の脚が気に入って舐めたりペディキュアを塗ったりしゃぶったりする
って紹介文あるんだよ?ペディキュアと同じテンションですごいことしてるじゃん!!!!
ただの変態かと思ったけど結構ちゃんとした書道家で本当に可南子の脚が好きだったっていう…

おじいちゃんと若い娘の関係っていったら思い出すのは山本文緒さんの「アカペラ」という中編小説集。
あの衝撃は今でも忘れられない笑
ちょっと身構えてしまったけど生々しい表現はなくてホッとしました(;´∀`)

二木君が好きな同性相手は旅人(可南子の弟)だと思ったけど違った!
旅人が夜な夜な二木君にパソコンを習いにいっているという一文をよんであたしゃてっきり…
二木君が好きな相手は先生でした。
三浦しをんさんがBL好きってのは結構有名?な話なんだろうけど、文中にBANANA FISHを
取り上げていたことには驚き。

そんなこんなでK談社や集A社で面接を受ける可南子でしたが結局どれも不合格。
内定もらえなかったけどまあ私は私らしくぼちぼちやりますわあみたいなラスト。
内定もらえんかったんかいってなったけど可南子を見てたら妥当な結果かなと笑

三浦しをんさんの文才に気付いた人が彼女に小説書くことを勧めて
「自分の話だったら書けるかな」って気持ちで書いたらしいこの小説。
K談社、集A社、S学館…
ええんかwほぼ実名じゃんw
K談社の圧迫的で不快な面接を受けた可南子。これはもしや三浦しをんさんが実際に…?笑

就職、家族、将来。向き合うことはまさに格闘。
色んな波にもまれながら自分を見失わず、それでも手を抜くところは手を抜いて
楽しく生きていけたらいいなと思いました(´ー`)

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