暗いところで待ち合わせ

あらすじ

ある殺人事件をきっかけに警察に追われることになったアキヒロは逃走中、
事故で視力を失ったミチルという女の家に潜り込む。
見つからないよう息を潜めるアキヒロだったが、
ミチルは僅かな音や変化から何者かが同じ部屋に潜んでいると気づきはじめ…。

気付かれないようにする者と、気づいていることに気付かれないようにする者。
奇妙な生活を始めた寂しい二人はどこに向かうのか。

それぞれが持つ闇、寂しさ、葛藤を丁寧に描いたほんのりミステリ小説。
「暗い」とか「冷たい」っていうワードがたくさん出てくるのに温かい本でした…


初版発行 平成14年4月25日

ネタバレなし感想

乙一さんを読むのは2作品目。
最初に読んだ本は「失はれる物語」で、その感想をインスタにあげたときに
フォロワーさんから黒乙一と白乙一の存在を教えてもらいました。
グロテスクでダーク系の作品を黒乙一、
どこか切ないような空気を含む作品を白乙一というそうで。
表紙を見るからに絶対グロイやつやん!!!と覚悟して読んだのですがこれは
白い方に分類されるものでした笑

感想を一言でいうとすごくよかった、、、
男が盲目の女の家で息をひそめるというありえないシチュエーション。
2人の距離の変化と、見えない温かさで通じ合っていく様が丁寧に描かれていて
まさに「奇妙な同棲生活」でした。
アキヒロとミチルの視点を交互に話は進み、適度な伏線で非常に読みやすかった。

よく友達におすすめの本教えて~とか
本あんまり読んだことない人も楽しめる本ない?とか聞かれるけど
独特の空気感、登場人物の葛藤、設定、ストーリー、文字数
トータルでこの本激推しできる!!!!

そして後書きが面白くて笑った😂
小説を読んで何とも言えない余韻に浸ってたのに、
あとがきが結構どうでもいい内容だったからそのギャップに最後まで楽しまされたというか…
あとがき込みでいい一冊でした!笑

ネタバレあり感想



★★★★☆

いや~~~~~よかった!!!!!!!!!!
よかったよ!!

アキヒロとミチルの優しさが、とっても温かかった。

ただの潜伏場所として利用しているだけだったはずなのに
倒れてくる食器棚から咄嗟にミチルを守ったり、
ミチルがつらい時、床に散らばった買い物バッグの中身をそっと片づけるアキヒロ。
なんといっても最後、外の世界に恐怖するミチルの手首をつかんで
一緒に外に出ていくシーン。…思い出したら泣けてきた。

そしていつの間にか彼の存在に安心感を覚えるミチル。
相手は声さえ聞いたことがない未知の存在なのに、二人分の夕食を作り
彼が着席するまでまっているという健気さ。…思い出したら泣けてきたリターンズ。

二人の間には一切会話がないのに空気と距離が絶妙で、温かい。

中盤までは二人の関係性うんぬんで進んでいたけど徐々にあれれ?と。
そう、アキヒロ無罪疑惑。
正直この疑惑が出てきた瞬間「犯人は松永の女やろ絶対」って思った、当たった笑
でもそれがレストランの女だったとは…
なんとなーーく最後は変な感じorバッドエンドかなって思ってたけど
最後もやっぱり二人は同じ部屋にいて、いい感じで終わったのよかった。
あれはこの作品の世界観ではならではのハッピーエンドだった(´;ω;`)

図書館の閉館時間5分前で焦って手に取った本だったけど大当たりだった~




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コメント

  1. いでかみ より:

    これ良かったよね!?ね!?!?
    あー、また読みたくなってきたー
    どーしよー

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