愛の疾走

あらすじ

舞台は諏訪湖。

小説家、大島十之助は自身の恋愛小説「愛の疾走」の執筆に思い悩んでいた。
都会人には書けないような純粋な恋愛小説にするにはどうすればいいか――。
そして自身の作品の参考にするため、
たまたま通りかかった漁夫を営む青年、修一に誰かと恋愛をさせようと企む。

一方、修一という青年は漁夫の仕事に自信と誇りを持ちながらも、
この頃できた近代的なカメラ工場で働く美しく若い女達に憧れや妄想を抱いていた。
貧しい自分とは対照的で、華やかで美しいカメラ工場の女性は夢のまた夢だ。

大島は嫁が切り盛りしている喫茶店に時々やってくるカメラ工場の娘を修一に紹介しようとするが…。

大島の企みで始まった恋は成就するのか?
一人の小説家がきっかけで出会う男女の昭和の香り漂うコミカルなラブストーリー。

ネタバレなし感想

はじめての三島由紀夫!!
図書館の「ハ行」ずっと探してた(鳩山由紀夫)

三島文学って難しくて固いイメージあったけどコミカルな恋愛小説って感じだったなあ。
でもやっぱりセリフとか価値観がめちゃくちゃ昭和。
読んでて頭に浮かぶシーンももれなく昭和。

自分の作品のために修一と美代をひっつけたい大島。
お互い好きだけど難しい年ごろですんなりいきそうでいかない修一と美代。
小説のために若い男女に恋愛させるなんて酷いわと大島をよく思わない嫁。
その他、男の身長は”五尺九寸以上”に絶対的なこだわりを持つ美代の友人、増田さん。
昔ながらの考え方で息子の恋愛をよく思わない修一の母。などなど
自分勝手なのに何故か憎めない登場人物達。…もやっぱり昭和!!!笑

セーターがスウェーターだったり
スケーターがスケータアだったり、
タイムスリップした感覚になりました笑


随所随所から漂うレトロ感がなんとも味わい深い!
三島文学初心者でもさくっと楽しく読めるお話でした!

ネタバレあり感想

いやー、大島という小説家はしょーもない男だな。
組合の仕事の傍らで作家をしてる(本人はこっちを本業って言ってる)んだけど
稼ぎは断然妻の経営してる喫茶店が上。
自分の小説のために男女を出会わせて、恋愛が始まればあとからそれを辿ればいいだけだ。
っていう考え!
しかも!
修一と美代がうまくいったらいったで、読者は平坦な恋愛より山あり谷ありのほうが喜ぶから
二人が一旦離れるような出来事はないかと期待したり!!
まあ最終的にはそういう問題があったからこそ修一と美代はより深く愛し合うことになるんだけども。

大島の妻も面白くて。
売れない小説のために若い男女を実験台にするもんですか!って大島の邪魔をしまくるwww
大島も大島で「あの女に邪魔されてたまるか!」っていうw
この二人本当に夫婦なんだよね?w

恋愛小説なのに大島と奥さんのキャラが濃かったなあ。

修一と美代が少しずつ愛を深めていくシーン、
私を捕まえてみなさいよあははは的な感じでスケートしたかと思えば、
急に気持ちが冷めて距離を置くようになったり。
何十年も前の話なのに思春期の恋愛っていうのは根本的にいつの時代も同じなんだな。

ラストは登場人物全員が適材適所で生活することになってまさに
めでたしめでたし(゚∀゚)っていう終わり方でした。

忙しい人向け一文まとめ(ネタバレ含む)



小説家がリアリティ追及のためにくっつけようとした男女が最終的に結ばれみんなハッピー(゚∀゚)な話。

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