北海道一人旅①【フェリーにて】走らざるを得ない恐怖

こんにちは。もう少しで失業手当ニートから真のニートに昇格するおさしみちゃんです。

この前、10日間ほど北海道一人旅に行ってきました。

収入はないが時間はある!ということでPCに張り付つき、ありとあらゆるキャンペーンやクーポン、割引を駆使して計画を練ること数日。

名古屋からの交通費含め10日間約8万という破格のプラン作成に成功したのです!!

フェリーも飛行機も電車もバスもレンタカーも全部使いました。

乗れるもの全部に乗るスタイルです。

今回行きで利用したのは太平洋フェリー。

早割を使い通常のおおよそ半額の値段で名古屋から北海道の苫小牧まで二泊三日。

見ておくんなましこの立派なフェリーを。かっけーだろ?

荷物を下ろしたら、早速船内の探索開始。

船内にはなんとレストラン、大浴場、ゲームセンター、売店が揃っています。

そりゃもうあんたテンションぶちあげよ。

この日は売店で売り物の文庫本を何故か貸出用の本だと勘違いして乗船早々万引き未遂をかました以外は平和に終わりました。

ほらたまにあるじゃん旅館とかでご自由にお読みくださいみたいな本。それそれ。いや、うん、まあそれじゃなかったんだけど。

 

翌日。海の上で迎える朝。

窓から外を見るとそこには青い空、白い雲、そして早朝の甲板を一直線に駆けていく一人のおっさん。

朝一で吸う海の空気はさぞ気持ちよかろうと私も甲板に向かいます。

甲板に繋がるドアを開くと目の前に広がるのは素晴らしい景色。

と、船体の陰で息を潜めているさっきのおっさん。

>>おっさん<<

ねえ何なのこの人、さっきから!!

 

 

しかしこの直後、私も彼と同じ道を辿ることになるのです。

甲板に一歩踏み出した瞬間、もの凄い風圧が私にぶつかってきました。

服はめくれ背中は押され、暴れまわる髪が顔をビシバシ叩き、前が見えずの大パニック。

長居は…できぬ…!と軽く一周して部屋に戻ることにしたのですが強風に押されるわ押されるわ。

油断しているとそのまま飛ばされそうです。

そんな場所で一歩、また一歩と前進するのですが気が緩むと、おっとっと…とととととと!!!!!!!と意図せず小走りになってしまいます。

脳裏をよぎるさっきのおっさん。

朝の海にテンションが上がって甲板を走り回っていたわけではなかったのです。

彼は、走らざるを得なかったのです。

そしてこの甲板が結構危ない。水たまりなんか踏んだら確実にすべる。

小柄な私が、この強風の中滑って転んだらもうあとは飛んでいくだけ。

走ったせいで出てきたドアは遠くなり、向かい風が強すぎて戻ろうにも戻れません。

巨大扇風機立ち向かう芸人のような体力とメンタルは持ち合わせていませんので風に押されるがまま前進することにしました。

進行方向に、船内に繋がるドアがないか探しつつ甲板を小走りで突き進みます。

ああ、船内の窓から顔を覗かせている人がいる…

「ママ―、お外でおばさんが走ってるよー」「ほんとだねー、トイレ我慢できないのかな~?」「〇〇ちゃんみたいにオムツすればいいのにねー」「そうだね~」という(被害妄想の)声が聞こえる…恥ずかしい…見ないで…

と、そこに船体の一部が大きく出っ張り、ちょうど風よけになっている場所があったので滑り込み、呼吸を整えます。

(´-`).。oO(おっさん、さっきは変な目で見てごめん、あんたここで休憩してたんだね)

しかし寒い。風が強い。また誰か甲板に出てきたぞ。

軽く走り始めたその人を横目に私も気合を入れなおし、何もかもボサボサの状態でようやく船内に戻ることができました。

分け目は消え、手櫛すら通らぬ髪。逆にあの強風の中でよく私の頭から離れずしがみついていてくれたものだと感謝の気持ちさえ芽生えました。(髪に)

その後、お手洗いで湯浅弁護士のようになってしまった頭を整え、読書をするためラウンジに戻りました。

 

 

たまたま甲板への出入り口が近いテーブルでくつろいでいたのですが、驚きました。

甲板から船内に戻ってくる乗客がもれなく全員湯浅弁護士に変貌を遂げているではありませんか。

みんな甲板ランナーやってきたんだな…

もしこの記事を読んでいる方で今後フェリーに乗る予定のある人は是非一度走らざるを得ない恐怖というものを体験してみてください(^^)

 

 

若い人は知らないと思うけど一昔前に話題になった湯浅弁護士。気になって調べたら現在はアメリカでその名の通り国際弁護士としてご活躍されているそうです。すごい人でした。

 

 

 

記事タイトルはこちらから。

箱根駅伝を走りたい―そんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。「駅伝」って何?走るってどういうことなんだ?十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ること(=生きること)に夢中で突き進む。自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷を繋ぐことで、仲間と繋がっていく…風を感じて、走れ!「速く」ではなく「強く」―純度100パーセントの疾走青春小説。

内容(「BOOK」データベースより)

 

 

その後の冒険はこちら

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