北海道一人旅②【フェリーにて】まさかトイレで

前回までの冒険はこちら

 

名古屋から出発したフェリーはゆっくり北上していきます。

海の上ではスマホも圏外。

一人旅ゆえに喋り相手はおらず、持参した小説は難しくて読む気にならない。

朝風呂に入り、船内レストランのランチバイキングで爆食、そのまま死んだように眠り、目が覚めると15時。そろそろおやつの時間だなとラウンジでスナック菓子を貪り食い、船の揺れでいつの間にか白目という一日。

やることがない。

海上レストランのランチバイキングはこんな感じでした。

すごいどうでもいい話なんですけど、私、お品書きの「炒飯」というメニューに惹かれてレストランに入ったんですよ。(この時点で既にどうでもいい)

なのに炒飯どこにもなくて。

諦めて他の物食べてたんですが、ラーメンをお代わりしにいったらスープ鍋の陰に炒飯の保温ジャーが隠れていたことに気付いたんです。しかも誰にも気づかれていなかったみたいで、全く手を付けられていない状態。

やった~と思って席に戻り炒飯を食べていたら、

「…の…と…炒飯………て…よ」
「…、炒飯……に…っ…の?」
「…っ…り……た…炒飯…こ……ね…笑」

みたいな声と、気のせいか視線も感じる。

騒音の中でも炒飯という単語だけ拾う私の聴力

これって絶対「あの人炒飯食べてるよ」「え、炒飯なんてどこにあったの」っていう会話じゃん…

みんなすました顔で料理を取ってたけど、やっぱり炒飯不在の事実が気になってたんだ…!!

ラーメンスープの後ろだよって教えてあげようかな。

でも知らない女(私)に突然「炒飯、探してます?」って話しかけられたら気持ち悪いだろうな。

いっそのこと誰かと電話してるふりでもしようかな。「もしもし?久しぶり~。今?うん、今はレストランのランチバイキングでラーメンコーナーのスープ鍋の裏にある保温ジャーに入ってる炒飯食べてるところだよ~」みたいな。

なんて思っていたら別の誰かが炒飯を見つけたらしく、その人を筆頭にみんなが炒飯の場所を認知するようになったよっていう話でした。一人でご飯食べてるとたまに思考回路歪むよねっていう話でした。

ごめんなさいね新年早々何回も炒飯炒飯って。あ、あけましておめでとうございますw

 

 

 

さて、フェリーは経由地の仙台に着きました。

ど平日の便だったのでもともと人は少なかったのですが、新しいお客さんが乗ってきて船内は少しだけ賑やかに。

コミュ力の高いおばあちゃん、愛想笑いのおばあちゃん、全く人の話を聞いていないおばあちゃん、ウォーターサーバーからせっせと人数分のコップを運ぶおばあちゃん、身をよじって隣テーブルの会話に入り込むおばあちゃん、エトセトラ。

薄々気づいてたけどおばあちゃん多ない?

引き続きやることがない私は、懲りずに甲板に出たり、ラウンジに戻ったり、甲板に出たりしました。

甲板からの景色はこちら。

う~~~んッまぶちいぃッ(*/ω\*)(乗船中あまりにも頭を使っていないため知能が低下しています)

日が暮れ始めると少し寒くなります。

お手洗いに行くためラウンジに戻り廊下を歩いていると、集合体となったおばあちゃんたちが発する独特の周波数を含んだ笑い声が聞こえてきました。

出どころはなんと女子トイレ。

入ってみると、洗面所の鏡に向かって肩を寄せ合っているおばあちゃんが3人、その一歩後ろにタッパーをいくつか持って待機するおばあちゃんが2人、頻繁に出入口を行き来する運び屋的おばあちゃんが1人。

トイレは酸っぱい空気に包まれています。

前線のおばあちゃん達は3人とも箸を持っています。 

 

 

 

え、まって何してんの?

 

見ると、前線のおばあちゃんが洗面所の空いたスペースに置かれた大きなタッパーから何かを箸でつまみ、待機組から渡された小さなタッパーに詰めています。

そして完成した小さなタッパーを運び屋がどこかに持っていくという流れができています。

なんという見事な連携。in 女子トイレ

で、そのタッパーの中身は何だったと思います?

ヒントは白くて小さくて可愛くてみんなが大好きなアレです。

 

 

 

 

 

そうです。らっきょうです。

らっきょう:ヒガンバナ科ネギ属の多年草・野菜。別名は「オオニラ」、「サトニラ」。鱗茎を食用とし、独特の匂いと辛味、歯ごたえがある。

Wikipedia参照

ラウンジや部屋だと匂いが気になると思ったのか…

それにしてもここでやる!?トイレだよ!?

しかしおばあちゃんたちの手は止まらない。

小タッパーはバトンのように待機組から前線へ、前線でラッキョウを詰められ運び屋へ、運び屋から(トイレの)外の世界へ渡っていきます。

 

なんだこれ。

 

その後フェリーは無事に北海道の苫小牧に着き、私たちはそれぞれ船を降りました。

それにしてもまさかトイレでラッキョウ小分け作業に遭遇するとは…

世の中何が起こるか分かりませんね・・・

 

 

記事タイトルはこちらから。

血の繋がらない親の間をリレーされ、四回も名字が変わった森宮優子、十七歳。だが、彼女はいつも愛されていた。身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作。

内容(「BOOK」データベースより)

 

 

その後の冒険はこちら

コメント

  1. いでかみ より:

    炒飯のやつカクテルパーティー効果www

タイトルとURLをコピーしました