
ジャンル :ホラー、学園、ファンタジー
引き込まれ度:★★★★★
一言感想 :ミステリーを助長するワードがたくさんでドキドキした。
若き日の 栗山千明×鈴木杏 でドラマ化された六番目の小夜子を読みました。
こんな人におすすめ
・学園×ホラーが読みたい。
・「伝説」「言い伝え」系が好き。
・小説でドキドキハラハラしたい。
あらすじ
ある高校で密かに受け継がれている奇妙な伝説があった。
3年に1度、生徒の中から”サヨコ”が選ばれる。
選ばれたものは始業式に自分の教室に赤い花を活ける。
“サヨコ”は自分が”サヨコ”であることを誰にも知られてはいけない。
“サヨコ”が”あること”をやり遂げればその年は勝ち。
“サヨコ”は”次のサヨコへ”鍵”を受け渡す。
そして今年は六番目のサヨコが誕生する年だった。
口伝いに語り継がれるサヨコの伝説、転校してきた謎の美少女、教卓に置かれた大きな花瓶と深紅のバラ―――。
受験、友情、恋愛、学生生活最後の1年を迎える生徒たちがサヨコの伝説に翻弄されながらその謎に迫る。
恩田陸のデビュー作。
初版発行 平成13年2月1日
新潮社
ネタバレなし感想
真っ赤な花、美しい転校生、謎の碑…
興味そそるキーワード多くてドキドキした〜。
“深紅のバラ”、”白い肌”、”真っ黒の髪”
こういう時に表現される血の気のない単色ってすごく雰囲気引き立たせるなあ。
そしてキーパーソンとなるのは転校生のミステリアスな美女。
美とミステリーの組み合わせって最高だな…
そいえば子供の頃、この話のテレビドラマ版見たことあるんだよね。
まだ少女だった栗山千明の整った顔立ちとクールな雰囲気がこれまたハマり役で。
作品の中で学園祭があるんだけどそのワンシーンだけ強烈に覚えてて、実際に読みながら「おお~~これこれこのシーン!!思い出したぞおおお!」って感動でした。
こてこてのホラー小説かと思ってたけど、意外にも恐怖とかスリルよりは学園ものって感じ。
メインの登場人物は同じクラスの生徒で、受験に部活に恋愛に忙しい普通の高校生。
面白かったけどちょっと物足りなかったかも…
恩田陸作品の評価がいつも高いから期待値上がりすぎてたみたい笑
「こいつ怪しい!絶対こいつがラスボスじゃん!!」って疑いまくってた人いたけど、その人物結末に1ミリも関与してなかったw
怪しいって睨む人、大体ストーリーに関係ない説。
ネタバレあり感想(未読の人は飛ばしてね)
一人目のサヨコだった加藤君の身に起きた恐怖体験、部室の由紀夫達を驚かせた突然のドアの揺れ、沙世子に乱暴しようとした他校の生徒を襲う謎の犬、っていう描写にすごくドキドキさせられたものの、中盤からはペースダウンしたような…
恐怖がちょっと中途半端だったかな、、、
怖い感じで進むならもう少し最後まで恐怖心を煽られたかったというのが正直なところ。笑
結局サヨコ伝説のマニュアルを作っていたのは担任だった、というオチ。うーん(゜_゜)
謎の転校生”沙世子”はちょっと面白がってサヨコ伝説に乗っかってただけの普通の少女だったっていうのも(゜_゜)ウーン…
サヨコが勝った年は大学の合格率が高いっていう伝説も。。。
こんなにミステリアスでドキドキする設定なのにご褒美は合格率の高さっていうwなんかもうちょっと、こうwww
でも学園祭の全校生徒で作り上げるサヨコの芝居はすごかった!よく思いつくなあんなの!
私がテレビドラマで見て強烈に記憶にあるのがその芝居のシーン。
マイクが次々に生徒から生徒に回り、全校生徒でひとつの話を読むというもの。
勢いと恐怖で生徒が短いセリフを次々に読む緊張感が伝わってぞくぞくしました。
これ読んだらまたテレビドラマも見たくなってきたな~
舞台化には乃木坂とAKB!
ちなみにこの六番目の小夜子、なんと2022年1月に舞台化しているそう。
主演で最重要人物の津村小夜子役を務めるのは乃木坂46の鈴木絢音さん。
主人公らと友達の沢木容子役にはAKB46の山内瑞葵さん。
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私はこれでおそ松さんやら韓ドラやら一気見したよ(´ー`)
解約も簡単だからおすすめ。
まとめ
「六番目の小夜子」は、
・加速する不可解な出来事と共にどんどん物語に引き込まれる。
・ホラーの緊張感だけでなく、恋愛や友情など高校生活の青春も味わえる。
・小説に散りばめられた「ミステリー」なワードにドキドキハラハラする。
という本でした!
興味がある方は是非読んでみてください(´▽`)

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