リバース

あらすじ

物語の主人公は事務用品を取り扱う小さな会社で働く深瀬和久という地味で目立たない男。
コーヒー好きな彼が行きつけにしてる喫茶店で出会った美穂子とは付き合いはじめて三か月。
ある日、深瀬は深刻な顔をした美穂子に一通の封筒を渡される。
美穂子宛に届いたというその封筒を開けると中には一枚の便箋が入っていた。
便箋に書かれていたのはたった一文だけ。

「深瀬和久は人殺しだ」

同様の告発文は大学時代に秘密を共有したゼミの仲間にも届いており…。

思い出される秘めた過去。
大学最後の夏、ゼミの仲間と過ごした別荘での事件。
自分の一番の理解者だと思っていた親友。

告発文は誰が何のために送ったのか。
なぜ今になってあの事件が蒸し返されるのか。
別荘で一体何があったのか…!?

後半は「!?」の連続!
小さな伏線が見事にちりばめられた推理小説でした!!

ネタバレなし感想

すごい。練りこまれてる。読み終わった衝撃。。。
これが推理小説というやつか…(ミステリ系あんま読まない人)

後半から徐々に点がつながり始めて、[!?]ってなる度に目を見開いてたから
読んでるところ見られたら相当気持ち悪い人になってたはず😂
>>不定期に目を大きく見開いて読書するマスクの女<<

いわゆる陰キャの深瀬くん。
彼の心情がひとつひとつの出来事、言動と共にすごく繊細に書かれてて読んでると
なんとなく暗い気持ちになる。
陽キャのゼミ仲間や、深瀬の親友、この全く違うタイプが集まった時の雰囲気とか
心理的な立ち位置とかがまたリアルなんだなあ。

そして深瀬君はコーヒー好きっていう設定だから、コーヒーの描写が多い。
さすが人気作家だけあって読んでるだけでコーヒーの香り、味、心地よさが
伝わってきてものすご~~くコーヒーが飲みたくなりました。

推理小説といえども「犯人は誰だ!」「急がないと危険が!」っていう
ハラハラドキドキ系ではなく、誰もが経験したり感じたことのある繊細な気持ちを
深瀬が代弁しながらしっとり謎に迫るような作品でした。


この本のすごいところ

作者に転がされる
もちろんいい意味で!
伏線含めた全ての描写で、読者を誘導して納得させるくせにその時点で既にハメられてるという…
もう作者の思うツボ!
ラストは展開が二転三転して意味わからんことになるよまじで笑
私はあほなので「あーはいはい、そういうことだとおもっ…!?(二度見)」
みたいなことが何回か起こりました笑

作成秘話
この小説、なんと書き始める前に
「最後の一行を決めてからプロット(物語の構成とか流れ)作りを開始」したんですって。

かくも本書が「ミステリー」であるのは、その異例な成立事情に因る。
というのも、まず版元である講談社の編集部からある”お題”が出され、それにこたえる形で書き出された作品だからだ。~略~その”お題”はこの小説の最後の一行をほとんど既定し、きわめてアクロバティックな筆さばきが要求されるものである。

引用:リバース 解説334ページより

多くの作家さんも物語の出口を決めてからプロットを作り始めるとは思うんですが、
特にこの作品の最後の一行のインパクトがすごくて。

ネタバレになるから言えないけど、読み進めて最後の一行を見た瞬間、
物語の内容が走馬灯のように頭を駆け抜けて「やられた…」となるわけですよ。
いやあ。。。負けましたわ・・・

総評

★★★☆☆

にほんブログ村 本ブログへ

参加してます

20万冊以上から選び放題!紙の本のサブスク「タダ本」

電子書籍をお得に読むなら【ひかりTVブック】

250,000冊以上の取り揃え!【DMMブックス】

コメント

  1. いでかみ より:

    なるほど、だからタイトルが
    「リバース」なんですね(読んでないのにしたり顔)

タイトルとURLをコピーしました