フーガはユーガ

あらすじ

常盤優我は仙台市のファミレスで一人の男に語り出す。双子の弟・風我のこと、決して幸せでなかった子供時代のこと、そして、彼ら兄弟だけの特別な「アレ」のこと。僕たちは双子で、僕たちは不運で、だけど僕たちは、手強い。

(「BOOK」データベースより)


2018年11月10日初版第1刷発行
実業之日本社

みどころ
・兄弟より、友達より、もっと近い存在の二人
・SFみたいな設定とハラハラの展開
・なんでもない場面がここに繋がってたのか…!?

ネタバレなし感想

★★★★★

優我と風我は双子の兄弟。悲惨な家庭環境で育った彼らはいつも助け合って生きてきた。優雅は話し始める。2人の誕生日に起こる、彼らしか知らない不思議な現象を―――

(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)(読み終わったあとの私)

うわあああんもうやだ切ない( ノД`)面白かっ、うーん、ちょっと、いや、めちゃくちゃ面白かったんだけど、まあ、でも、うん、、、、面白かった(泣)(苦悶の表情)(どっちやねん)

ラストに進むに連れて生まれたこの行き場のない感情をあとがきでいくらか揉み解したかったのに単行本にはあとがきがない…うぅ…で、でも!あとがきがないことによって読了後の余韻が味わえる!!!

辛い境遇を共にすることで一層強く結ばれた双子のお話でした。語り手は主に優我の方で、回想シーンがあって今があるというスタイル。物語のキーとなる二人だけの特別な能力はファンタジーやSFのようで引き込まれました。

みどころ解説

特別な能力「アレ」とは

双子で特別な能力と言ったらアレでしょう。そう、入れ替わり

二人が初めてアレを自覚したのは小学二年生。別々の教室で授業を受けていると突然体がぴりぴり痺れて一瞬でお互いが入れ替わります。国語を受けていた優我は算数を受けている風我と、算数を受けていた風我は国語を受けている優我の席についていたのです。

その後2時間おきにその現象が起きましたが、次の日からは何も起こりません。そして二人はこの現象が自分たちの誕生日にのみ起こること、体だけでなく身に着けているもの(服やその時手にもっていた物など)もそのまま相手の場所に移動するということ気づきます。

どうして2時間置きなの?と思ったあなた、答えはちゃんと作品の中にあります!

兄弟を超えた絆に泣く。

本文中で何度も出てきますが、二人はお互いを兄弟ではなく「分身」「もう一人の僕」と例えるほど認め合っています。父親からの暴力に耐え、助け合いながら必死に生きてきた二人だったからこその関係。

家族、友達、恋人、どれにも当てはまってどれにも当てはまらない二人の関係が本当に良かった。

一部を紹介しますと、、、恋人と同棲することにした風我は、暴力をふるう父親の元に優我を残して家を出ることを躊躇います。優我は「俺のことは気にするな」と言いますが、風我は(色々あって手に入れた)大金を「これで予備校に行って勉強して大学に進学しろ」と優我に渡します。

この金はお前のものだ、俺が使うべき金じゃない という優我風我は表情を緩めこう言います。

「じゃあちょうどいい。優我の人生は俺のものでもある」
「二人で二つの人生だ。どっちも俺たちのものだ」

引用:フーガはユーガp146

このシーンにたどり着くまでに色々あったもんだから、こんなに温かい言葉かけられたらもう私泣いちゃう😢

紹介したのはほんの一部。でも一番ぐっときたシーンです。

回想、そして今。

本作品は、現代の優我が過去のアレにまつわる一連の事件や出来事を制作プロダクションの高杉という男に話すところから始まります。

「面白い話をしてテレビに出たい。そして行方不明になった母親を探したい。」とテレビに出たいがためにアレの話をする優我と、本当にネタになるような面白い話なのか表情を変えずに聞く高杉。

初めてアレを自覚した話や、風我に金をもらい大学に行ったこと。父親からの暴力に、リサイクルショップでのアルバイト。

優我は話を続けます。

少女ひき逃げ事件、非人道的なショー、小学生誘拐殺人事件。

この時、アレと共にいくつもの危機を乗り越えてきた双子は、ある可能性仮説を立てていました。

そして今、優我は高杉と向き合い話をしています。その仮説を確かめるために―――。

相関図(※若干ネタバレ)

衝撃のラスト(※ネタバレ)

ラストよ。ラストの数ページでもう私はダメになりました笑

高杉は優我を油断させ、頭を殴り気絶させると自身の監禁ルームに連れていきます。そのあと優我は、(色々あって)ワタボコリに助けられるのですが喜びもつかの間、銃を持った高杉に撃たれます。

その日は双子の誕生日、あと数分で風我がここに飛んでくる時刻。時刻になり、その場に風我が現れました。

高杉はその後、風我に散々やられ今まで表沙汰にならなかった数々の犯罪が浮き彫りになり、警察に捕まります。

優我は、風我と入れ替わることはできませんでした。風我が監禁ルームに現れた時、優我は、既にこと切れていたのです。

風我が息を引き取った優我の指に気付くシーン。もう…泣く…

優我の指?どんな指だったの?

うるさい黙れ本を読め

場面は変わり、数年後。風我の両手を握るのは双子の女の子。風我は家族を持ち、お父さんになっていました。 完

いやいやいや…辛い辛い辛い…

辛いって…( ;∀;)

ネタバレあり感想~フーガはユーガ~

二人の壮絶な人生に圧倒されました。幼少期の回想から始まるからずっと二人を知っているようで余計に感情移入してしまった。そしてただただ高杉がクズだった。

ファミレスで優我が高杉と話してるとき、「風我は死んだ」っていうから本当に死んだのかと思ってちょっと焦った。でも高杉と会う前にトイレから戻った優我が服の袖口が不自然に濡れてるの気にしてる場面あったから死んでないとは思ってたけどね!?

けどその後すぐに優我が亡くなるって…

語り手は主に優我だったし、優我サイドの心情がほとんどだったけど、優我を失った風我を思うと本当に辛い。優我の代わりにはなれなくても小玉がそばにいてくれてよかった。

ラスト数ページの寂しさ(´;ω;`)風我はきっと優我の分まで幸せになってくれますよね😢

最後に出てきたワタボコリ、突然現れた優我を助けようとしただけなのに巻き込まれるわ撃たれるわ、最後までとばっちりくらうキャラだったのほんとに可哀そうw

ともみちゃん、あとがき読ませてくれてありがとね😊

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コメント

  1. いでかみ より:

    ワタボコリwww
    かわいそうだけどカッコよかったよねw

    • さしみさしみ より:

      とんだとばっちりでほんと可哀そうwwwwでもそうだよね、彼のおかげで優我は助かったんだもんね(助かってないけど)

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