クリスマスを探偵と

あらすじ

舞台はドイツ、クリスマスの街。探偵カールは浮気調査の為、一人の男を尾行していた。男が高級住宅街の一角にある豪邸に入って行くのを見届けたカールは、一旦近くの公園に腰を下ろすことに。
公園には若い男が一人、ベンチに腰掛け読書をしていた。
彼らが始めた軽い世間話はいつの間にかあらぬ方向へ―――?

カールが出会った謎の男は一体何者なのか?

伊坂幸太郎が大学時代に書いた短編小説をもとに製作された絵本。
クリスマスがテーマの、クリスマスに読みたい心温まる物語。


初版発行 2017年10月20日
河出書房新社


クリスマスを探偵と [ 伊坂 幸太郎 ]

ネタバレなし感想

い、伊坂幸太郎が絵本…?!子供向けのお話ってこと?!絶対誰かしら死ぬ伊坂作品に絵本!?!?
と思ってワクワクしながら手に取ったけど全然幼児に読ませる気ないやつだったw
これぞまさに「大人のための絵本」(えっちな意味じゃないよ)。

主人公の探偵カールは浮気調査中、ある1人の男に出会う。そしてほぼ2人の会話だけで話が進んでいくっていう展開なんだけど、いつか読んだショートショートに似てる。星新一だったかな。
会話だけで展開していく物語は余計に想像力が掻き立てられて不思議な気持ちになるよねえ。

謎あり伏線あり孤独感ありクールな男キャラあり、まさに伊坂幸太郎のクリスマスって感じ。
最近涙腺緩いから最後ほろっときてしまいました(;ω;)
「せっかくクリスマスがテーマだからプレゼントできるものにしたい」という編集者の話から今回の形に仕上がったこの絵本。その提案した編集者、グッジョブ。
この一冊は本当の意味で心が温かくなるプレゼントだと思います!!!

ネタバレあり感想

★★★☆☆

よかったぁ~~~
読み始めた時は「え~これ普通に絵本だと思ったのにびっしり文字じゃん~」って思ったけど読み進めていくうちどんどん引き込まれ、最後サンタの格好をして豪邸から出てきた浮気男のシーンでじわっときました( ;∀;)

というのも最初に尾行してたこの男、実はカールの父親なんですね。カールの父親は、息子(カール)がサンタさんにお願いした自転車を買うために嫁(カールの母)の大事にしていた指輪を売ってしまった過去があるんです。ここだけ聞くと息子想いの父親じゃんって思うけど、彼は常に不機嫌で不愛想、浮気癖もあれば嫁に当たることもあるという父親。そんな父親に耐えれず大人になるとカールはすぐに家を出るんだけど、ある日母親から”彼の行動がおかしいから浮気調査をしてくれ”と頼まれる。

しかし、実は父は指輪を取り戻すために美術品をコレクションしている豪邸を内緒で訪問していたという事実が判明。しばらくするとサンタクロースの衣装に身を包んだ父親が豪邸から出てきて家路に着くんです、そう、父は指輪を取り戻し、サンタクロースの格好で母に指輪をプレゼント(…返却?)しようとしていたんです。
公園にいた若い男との会話でこの事実にたどり着くんですが、若者よお前は何者だっていう話よ。そしてこの若者は実はサンタクロースでした。

結末だけ話すとカオスになってるけどとにかく素敵な本だったのでぜひ読んでみてください!!!!

先入観から物事を決めつけたり思い込んだりするカール同様、物語の随所随所に仕掛けられたトラップに引っかかり公園にいた若者を脱走したサーカス団の一員だと思った人も多いのでは?

あと、挿絵がこれまた素敵なんですわ。。。

引用:クリスマスを探偵とp72

このいかにも童謡チックなイラスト大好き。可愛い。

ちなみに指輪売られて怒り狂ってる母親はちょっと怖い。
若干閲覧注意w

引用:クリスマスを探偵とp45

「心温まる聖夜の奇跡の物語」という帯フレーズにぴったりの大人の絵本でした!

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