
ジャンル :ラブストーリー、サスペンス
サイコパス度:★★★★★
一言感想 :ラブストーリー…?
「スローなブギにしてくれ」の作者 片岡義男さんのさっきまで優しかった人を読みました!
こんな人におすすめ
・様々な恋愛の形を知りたい。
・普通の恋愛短編小説には飽きた。
・一昔前のトレンディな空気を味わいたい。
あらすじ
本命の女に会うまでに何人もの女を渡り歩く男、
浮気相手を妻に会わせみんなでテニスや食事を楽しむ男、
助手席に座った美しい恋人を海に突き落とす男…
ミスティーな恋人たちの心のカーテンを開いてみせた、サスペンス風味の、ちょっとしゃれた六つのラブ・ストーリー
文庫本裏表紙より引用
感想
え、これラブストーリーなの?!(動揺)
もうこれサスペンス風味のラブストーリーじゃなくてラブストーリー風味のサスペンスだろww
男全員頭おかしすぎて気持ちが全くついていけんかったw
純愛でも泥沼でもエロでもない。なんなんだ。
男女の関係なのになんか上辺の付き合いというか、深いところを見せていないというか。
感情の手前でのやりとりがずっと続いてる感じ。
読み終わったあとに虚無感が残る一冊でした…!
見どころ
サイコパスな登場人物
登場人物のサイコパス度を助長するように、どの人物も感情的な心理描写がほとんど書かれてなくて淡々とストーリーが進んでいく…
6つの短編が収録されているのですが、小説のタイトルにもなっている「さっきまで優しかった人」はとにかく衝撃でしたw
まさに「さっきまで優しかった人」。
怖いよ…さっきまで優しかったじゃん…って感じ。
この本が発売されたのは1988年。この時代のサイコパスもちゃんと怖いんだ。(゜_゜)
他のお話でも「この人感情あんのか?」っていう男性がどんどん出てくるw
トレンディでお洒落なワード
雨の中の電話ボックス。サマー・ドレス、ドライ・ジン、赤いクーペ。
本全体に散りばめられたトレンディなワードがとっても素敵でした。
2023年の今、この一昔前のトレンドを味わえるって素敵じゃない?
この時洒落てたものって今でも洒落てるんですねえ。
世代じゃないのに、何故か懐かしいような気持ちになりました(´ー`)

ていうか真ん中に「・」入れるとなんでもいい感じにトレンディぽくなる気がする。
ティ・ファール…
まとめ
「さっきまで優しかった人」は、
・お洒落な映画を見ているような気分になれる。
・自分の浮気なんてまだ可愛いもんじゃない?と思える。(ダメです)
・気分転換にちょうどいい軽さ。
という本でした!
興味がある方は是非読んでみてください(´▽`)
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